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大阪地区の構造用鋼相場は横ばい。メーカーは値上げを実行したが、原材料の鉄スクラップが安値を続ける上、需給バランスも締まらず値上げ環境が整わない。消費増税後の需要は多少の落ち込みはあるものの、自動車向けを中心に減速感はそれほどでもない。値上げ玉の入荷が本格化する5、6月に向けて、流通は唱えを上げる準備に入る。なた豆歯磨き粉メーカーと自動車大手の集中購買価格交渉が、据え置きに終わるなど弱材料も浮上しており、価格転嫁が進むかどうか予断を許さない。 指標となる機械構造用炭素鋼(SC材)の市中実勢価格は、ベースサイズでトン当たり10万5000―11万円どころ。メーカーが販価引き上げに動き、流通の仕入れ価格も上昇するが、価格転嫁の環境づくりは遅れている。 メーカーは原燃料の高騰などを理由にトン当たり5000円程度の値上げを公表し、2月か3月契約分から実行に移した。流通は値上げ玉の入荷が本格化する5、6月にトン5000円の唱えを上げる準備に入る。 ただ、メーカーの3月期末の押し込み販売もあって、3月末の流通在庫が増加するなど、需給バランスは締まらない。また、1月以降のスクラップの下落もあって、値上げの環境が整わない。 消費増税後も自動車向けを中心に思ったほどの落ち込みはないもよう。ただ、建設機械は小型が中心で、多少落ち込むと予想され、産業機械向けは政府の設備投資減税が落ち込みを下支えするとみられる。 2月末の在庫量は前月比3・2%増と2カ月ぶりに増加した。2月の販売量は同4・4%減と2カ月ぶりに減少するなど、一進一退の状況に変化はない。 ここに来てスクラップに底打ち感もみられる。しかし、なた豆茶大手との4月からの集中購買価格交渉が据え置きに終わるなど、弱材料も浮上しており、先行きの不透明感は増している。
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